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年金どうなってるの?知ってるようで知らない年金の豆知識!大分県信用組合|渡辺敬二労務士の年金コラム

渡辺敬二労務士の年金コラム

[年金相談あれこれ]遺族厚生年金は老齢厚生年金との差額になります

2016年07月01日
「老齢厚生年金を受給していた75歳の主人が亡くなって年金事務所で遺族厚生年金の手続きをしたのですが、今月初めて振り込まれてきた遺族厚生年金は想定していた年金額の半分にも満ちませんでした。どうしてですか」と70代女性からの相談です。

 この事例のようにまだまだ思い違いをしている人が多いようです。
 平成19年3月までは老齢厚生年金を受給している夫が亡くなった場合には、妻は自分の老齢厚生年金と比較して額の多い年金(一般的には遺族厚生年金のほうが多い)を選択し、受給していました。平成19年4月からは以前と同じように計算し、比較して多い額を選択するのですが、まず妻の老齢厚生年金を支給して、差額を遺族厚生年金として支給する方式に改められました。
 主人が亡くなったときの妻の受給する年金額は同じなのですが、税金の課せられない遺族厚生年金が減って税金の課せられる老齢厚生年金が増えることになったため、税引き後の年金が少なくなることもあります。
 なぜこのような支給方式となったのかと考えると、主人が亡くなって年金額の多い遺族厚生年金を受給すると、自分(妻)がサラリーマンとして働いた対価である老齢厚生年金がまったく受給できないと多くの女性が声を上げていたからではないのでしょうか。この支給方式の変更について女性からの声はまだ上がってないようです。
 また、平成19年4月から若年の妻に対する遺族厚生年金の見直しがありました。
一つは、子(18歳になった年の年度末までの未婚の子、障害1・2級の子は20歳到達までの未婚の子をいう。以下同様)のない妻が遺族厚生年金を受けられる場合、以前の制度では終身受給となっていましたが、19年の改正によって、遺族厚生年金の受給権取得時に妻が30歳未満の場合は5年間の有期年金となりました。また、妻が30歳到達前に18歳未満の子を有しなくなった場合、子を有しなくなったときから5年間の有期年金となりました。
 もう一つは、中高齢寡婦加算の支給要件が”廚了猖柑に40歳以上65歳未満の子のない妻、夫の死亡時に子のある妻で遺族基礎年金失権時に40歳以上65歳未満の妻と改正されました。

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コラム執筆者/渡辺敬二社労士のご紹介

渡辺敬二労務士のプロフィール

渡辺敬二労務士の写真
渡辺敬二
(わたなべ けいじ)
渡辺敬二社労士事務所
大分市中央町4-2-5-6F
TEL.097-538-9865
昭和21年8月大分県生まれ。別府鶴見丘高校卒業。昭和44年東洋大学経済学部卒業、同年大分県信用組合入組。研修課長、人事課長歴任後平成9年7月退職。平成10年社会保険労務士事務所開設。経済法令研究会専任講師として銀行、信金、信組、JAの研修で活躍。年金相談会では毎年500人の相談を受ける。
[取得資格]
社会保険労務士、宅地建物取引主任者、行政書士、安全衛生管理者、確定拠出年金アドバイザー

渡辺敬二労務士のプロフィール/ここまで

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