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年金どうなってるの?知ってるようで知らない年金の豆知識!大分県信用組合|渡辺敬二労務士の年金コラム

渡辺敬二労務士の年金コラム

[年金相談あれこれ] 内縁の妻でも遺族厚生年金を受給できます

2016年02月01日
 「人のうわさによると私に遺族年金がもらえると聴いたのですが本当でしょうか?」と小さな会社の代表者であるご主人が急逝した内縁の妻だった人からの相談です。

 彼女は生命保険金と会社を継承しました。事務員として働いていましたが経営能力はありませんでした。1年後には見事に倒産してしまいました。
「奥さま、年金がもらえるかもしれないので私にまかせてもらえませんか」
答えは二つ返事でした。ここで年金担当者が知っておくべき遺族厚生年金の受給要件は、配偶者は第1順位であり、内縁であっても生計同一であれば遺族厚生年金を受給できる遺族であるということです。
結論からいえば、これまでの分の一時金と以後毎年60万円の遺族厚生年金を受給することができましたが、請求手続中一つの問題が発生しました。住民票を取り寄せると二人の住所はまったく同じでしたが、別々の住民票であったために生計同一関係を証明するのに手間取ったことです。それ以後の年金相談では内縁の妻である人には、
「戸籍に入れてもらえないのなら、せめて住民票には入れてもらった方がいいですよ」
とアドバイスしています。
 余談ですが、夫婦で相談に来た奥様らしき人が夫と違う苗字の年金手帳を持っているので「なぜですか」と訪ねると、
「前の夫が仕事中に死んで労災の遺族年金を受給しており、いまの夫(内縁)の籍に入ると遺族労災年金が支給されなくなるからです」とおっしゃいました。
年金相談ではよくあることですが、これは前夫と決別しておらず不倫ではないのかといつも思う次第です。
 年金担当者が心がけるべきことは、年金はこちらから声掛けをしなければ発掘できないということです。なぜならお客さまは貰えるという自覚がまったくないからです。

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コラム執筆者/渡辺敬二社労士のご紹介

渡辺敬二労務士のプロフィール

渡辺敬二労務士の写真
渡辺敬二
(わたなべ けいじ)
渡辺敬二社労士事務所
大分市中央町4-2-5-6F
TEL.097-538-9865
昭和21年8月大分県生まれ。別府鶴見丘高校卒業。昭和44年東洋大学経済学部卒業、同年大分県信用組合入組。研修課長、人事課長歴任後平成9年7月退職。平成10年社会保険労務士事務所開設。経済法令研究会専任講師として銀行、信金、信組、JAの研修で活躍。年金相談会では毎年500人の相談を受ける。
[取得資格]
社会保険労務士、宅地建物取引主任者、行政書士、安全衛生管理者、確定拠出年金アドバイザー

渡辺敬二労務士のプロフィール/ここまで

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